少し前の話になりますが、サッカーワールドカップ日本vsベルギー戦、白熱でしたね。こちらベルギーでも大盛り上がりでしたが、それについてはまた別記事で。

ところで みなさん、
ベルギー代表は何語を話していたのか、知ってますか?

 

ベルギー語?

 

いや、ベルギー語は存在しません。

ベルギーの公用語はフランス語・オランダ語・ドイツ語。

おそらくその中でベルギー代表はフランス語で話をしていると思います。

その理由と、言語から見たベルギーの生活

についての解説です。

フランス語地域とオランダ語地域とドイツ語地域

ベルギーは大きく南北で言語が分かれています。

北部はフランダース、オランダ語。

南部はワロン地域、フランス語。

ドイツ国境沿いに、ドイツ語。

オランダ語:フランス語:ドイツ語=60:40:1の人口割合。

ちなみにEU本部があるブリュッセルは北部に属するのに、例外的にフランス語圏。

ということで、九州よりも少し小さい国土の中で、ほんの少し移動するだけで言語が変わってしまう。
私自身は言語境界線に住んでいるので、道ひとつ挟んで言語が変わる不思議体験をしてます。

どうやってコミュニケーションするのか?

ではどうやって人々は交流しているのでしょう?

結論はフランダース人がフランス語も話せるからです。

実はオランダ語圏のフランダース地域では学校教育で週4−5時間のフランス語の授業があります。

そのためオランダ語話者はフランス語も理解できるのです!

 

しかもオランダ語話者はしばしば英語も達者であることが多いです。

ということはフランダース地域ではトリリンガルが標準的によく見られるということです。
うらやましい!

なぜフランダース人は英語に流暢なのか。

  • 子供用の番組が吹き替えなしで放映されている。
    字幕でオランダ語・フランス語・ドイツ語がでることも。
  • 言語的にオランダ語と英語が似ている。
    英語話者がオランダ語をマスターするのには600時間かかると言われているので、その逆も600時間でしょう。ちなみに英語と日本語は2200時間の距離があります。
    http://web.archive.org/web/20071014005901/http://www.nvtc.gov/lotw/months/november/learningExpectations.html
  • オランダ語がマイナー言語であり、ビジネスには多言語が必須であるというマインドがある。

このような背景から、私のベルギー人の同僚は小学校に上がる前には英語が普通に話せていたということです。。。

 

では逆にワロン地域の人はオランダ語を話せるのか?

大半の人は話せません。もともとフランス語は高等職業につくための必須の言語であったという歴史的な背景もあり、オランダ語を学ぶというモチベーションがないのかもしれません。

生活への影響は?標識?商品説明?

特に様々な話者が集まる都市部では、どうやって様々な表記がされています。

例えば

  • 駅名はフランス語とオランダ語で表記されています。
    ブリュッセルの主要駅の一つはBruxelles-Midi(フランス語)とBrussels-Zuidの(オランダ語)の両方が表記されています。
  • 商品や看板の説明は2言語以上で表示されています。
    これはお菓子の表示。オランダ語フランス語の両方が記述されています。

まとめ

以上、ベルギーの入り混じった言語事情についてでした。

複雑な言語事情が結果的にマルチリンガルを生み出す原動力になっているのですね。

日本人も少なくともバイリンガルになるために、ベルギーに学ぶところは多そうです。




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